寝る大人は痩せる
足ツボの施術を受けていただいた後、お客さまの感想で多いのは「良く眠れた」です。
足裏の反射区(小脳、肝臓)を刺激することで寝つきが良くなり、グッスリと眠れます。
最近、十分に眠れていますか?
ちなみに日本人の平均睡眠時間は、先進国で最低レベルの6時間18分、経済損失は18兆円(2023年5月)、大人にとってベストな生活バランスは、覚醒(起きている時間)16時間、睡眠8時間だそうです。
睡眠の仕組み・メカニズム
簡単に言うと、脳の温度(深部体温)が夜になると低下して眠気が強くなり、分泌されたメラトニンが睡眠を促すそうです(寝る前にお風呂などで身体を温めると良いというのは、一旦温度を上げることにより脳の温度が下がりやすくなるかららしい)。また、睡眠はノンレム睡眠とレム睡眠で構成され、一晩で3〜5周期のサイクルで繰り返されるそう。
ノンレム睡眠:脳を休養させる睡眠(交感神経の活動も休息して心拍数や呼吸数、血圧が低下)
レム睡眠:筋肉が緩み身体を休める睡眠(脳はある程度活動。夢を見るのもレム睡眠が多い)
寝ている時間に身体や脳の修復が起こる
「睡眠」は心と身体の健康を保つためには不可欠なもので、「食事」や「運動」よりも大切だと言われています。寝不足は寿命を短くしてしまうことにもなり兼ねません。
睡眠不足の原因としては、運動不足、不規則な生活、就寝前の飲酒・喫煙、ストレスなどがあげられます。また、睡眠負債は貯金できず、完済するには4日かかるというデータもあります。
睡眠不足になると・・・
脳のパフォーマンスが低下し、仕事に支障が出てきます。
- 集中力や意欲の低下
- 気分が落ちる
- イライラする
- 頭痛、めまい、吐き気
- 血圧の上昇 等
また、健康にも悪影響が出てきます。睡眠と成人習慣病(成人病)には相互作用があり、糖尿病、高血圧、脳卒中、心臓病の発症リスクが高まり、さらに、うつなど心の問題の原因にも発展、さらに最近では、睡眠不足になると免疫機能が衰え、認知症の発症リスクが4倍、がんのリスクが2倍になるとも言われています。
- 糖尿病
- 高血圧
- 脳卒中
- 心臓病
- 心筋梗塞
- 鬱血性心不全
- がん
- うつ病 等
睡眠時間が短くなるほどリスクが高まるというデータもあります。良質な睡眠をとることは心と身体の健康に極めて重要で必要なことなのです。
寝る子は育つ、寝る大人は痩せる
寝不足の時、なぜかお腹が空き、いつもより食べてしまうという経験はありませんか?睡眠が不足していると、空腹を感じるホルモンが大量に分泌され、しかも満腹を感じるホルモンは少なくなるので、結果、食欲が止まらずに太ってしまうのです。
2週間、毎日の睡眠を4時間に制限した場合、カロリー摂取・体重・内臓脂肪が増加し1ヶ月で1.5キロ太り、逆に1.5時間の睡眠を増やすだけで1日の摂取カロリーが300カロリー減ったというデータがあるそうです。
グッスリ眠るためのポイント
- 朝光を浴びる
- 昼と夜のメリハリをつけ、昼は活動的な生活を送る
- 眠る1〜2時間前にゆっくりお風呂に入る(時間がない時はシャワーではなく足湯が良い)
- 眠いなと思ってから眠る
- 寝室だけではなく、リビングの照明を弱くする
- 寝室は真っ暗にする
- テレビ、音楽、人の話し声などを聞きながら眠るときは、鳴り続けないようにする
- 寝る前にアルコールを飲まない(レム睡眠抑制因子の一つで、睡眠導入には良いが睡眠の質が悪くなる)
- 適温を保つ(エアコンの付けっぱなしは良い)
- 暑くてもタオルケットをかけて寝る(無意識のうちに温度調節をしている)
- 寝室にデジタル機器を持ち込まない(SNSや短い動画は良くない)
睡眠を改善したいなら
いつもよりも30分から1時間多く眠ることで、心と身体に変化が表われるかもしれません。睡眠を味方にすれば、あらゆるパフォーマンスが上がること間違いありません。
原因を見直してみても改善されない時には「足ツボ」するのもお勧めです。睡眠の導入を助け、質の良い睡眠ができるようになります。